蛍石(Fluorite フローライト)の魅力を大解説!世界一カラフルな鉱物とも言われる、水晶に並ぶ鉱物のビッグネームは本当に多種多様

こんにちは、アキモトです。

 

この記事では水晶に並ぶ有名鉱物、

蛍石(Fluorite フローライト)について

語っていきます。

 

蛍石は鉱物収集を始める上で、

水晶同様とても有名な鉱物です。

 

ブラックライトあるいは直射日光で

幻想的に青く蛍光したり・・・

 

色もカラフルで、基本的な緑から、

青、紫、赤、黄、黒、などなどの単色だったり・・・

 

さまざまな色合いの蛍石が混ざった

結晶なんかもあって

凝り始めたらきりがないほどです。

 

私は初めてお店で蛍石を購入した時、

その蛍石の陳列されていた棚の

カラフルな鉱物のほとんどに

 

同じく蛍石と書かれた

ラベルが貼られていたのに気づき

「これ全部同じ鉱物かよ」と驚愕したものです;

 

トルマリンやカルサイトなど、

色のバリエーションを多く持つ鉱物は

多々ありますが、

 

熱を通すと発光する性質や、紫外線による蛍光、

色のバリエーションの多さやカラーチェンジ、

 

結晶がグラデーションとなる

バイカラーの性質まで持っている鉱物は

地球上判明している鉱物の中では蛍石だけでしょう。

 

今回はそんなファンタジーの世界から

飛び出したような鉱物、

蛍石についてご紹介します。

 

様々な色合いを持つだけでなく

発光も色変わりもするカラフルな鉱物

この鉱物の魅力を伝えられれば幸いです。

 

Contents

蛍石(フローライト)って一体どんな鉱物? なんで蛍光するの?

 

立方体または八面体の結晶で産出される

フッ素とカルシウムから出来た

ハロゲン化鉱物の一種で、

モース硬度は4と少し割れやすいです。

 

日本名の蛍石(ほたるいし または けいせき)

の名前の由来は、

熱を加えると発光したり、

 

特定の不純物を含む物は

ブラックライトで蛍光するという

特性からとられたものです。

 

前述のとおり、

全ての蛍石は熱を加えると発光しますので、

その性質を見てみたいという場合は、

 

八面体の安いものが出回っているので

購入してみるのも良いでしょう。

 

ただし、加熱で発光するとともに弾けるので

十分な注意が必要です。

 


photo by James St. John

ブラックライトで蛍光する性質を持つ蛍石は

ごく一部で、その蛍光の原因は

結晶内に含まれた不純物によるものなので

純粋な透明蛍石は蛍光しません。

 

この蛍光性については、

ほかの鉱物でも見受けられ

さまざまな色のものがあります。

詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

蛍光鉱物はまるで魔法。フォトルミネッセンスという現象によって色鮮やかに蛍光する鉱物達

 

次からは、蛍石の

多種多様な結晶の色や形を紹介していきます。

 

蛍石の結晶の形 様々な種類の結晶があり、色合いの多さも相まってまるで別の鉱物のよう

蛍石は、立方体・八面体の結晶が一般的ですが

 

生成される環境によって、塊状やボール状など

さまざまな形状で産出します。

 

たとえば


photo by Tony Hisgett

帯状に成長した蛍石が重なって縞模様になった物や・・・

 


photo by Géry Parent

八面体に成長したもの。

 


photo by Marcelo Albuquerque

ボール状に成長したもの等、

こんな感じで、様々な結晶の形があります。

 

水晶などのほかの鉱物も

このように変わった結晶に

成長することはありますが、

 

種類豊富な色合いや蛍光する性質も相まって、

蛍石はより他の種類の鉱物と

見間違えてしまいますね;

 

ちなみに、よくネットや

専門店などに出回っている八面体の蛍石は、

 

元々六面体の真四角な蛍石をハンマーなどで叩いて

へき開という結晶の割れる向きを利用して

八面体に割ったものです。

 

蛍石は鉱石精錬の融剤や電子機器の光学素材など、色々な所で使われている超身近な鉱物だった。


photo by DM

蛍石は元々古くからアクセサリーや

コレクション用ではなく、

 

工業用に採取されていて、

金属精錬のための融剤に使われていました。

 

勿体無い様な気もしますが、

当時はそれだけ量も取れたのでしょう。

 

現在は技術が進み、

工業用に高純度の蛍石を合成して使っているので、

天然物が使われることはありません。

蛍石がカメラのレンズに。鉱物の性質から意外なところで活躍している。


photo by Kurt Bauschardt

蛍石は、紫外線、可視光線、赤外線まで

幅広い波長の光を透過するので

 

融剤のほかにも蛍石の単結晶を加工し、

フローライトレンズといってカメラの窓板など

光学素材に利用したり

電子機器の部品にもされています。

 

また、一部の蛍光性の高い蛍石は

その紫外線に反応する蛍光性をそのまま利用され、

 

蛍石の原石をそのまま、あるいはビーズ状にして

ネックレスやブレスレットなどの

アクセサリーに加工して

天然の紫外線チェッカーとして使う事もあります。

 

蛍石の色。他の石以上に多様な色性を持つこの鉱物の基本的な結晶の色をご紹介。

蛍石には沢山の色のバリエーションや、

模様など数え切れない

多種多様な色合いの結晶があります。

 

ここでは、そんな蛍石の

基本的な色合いをご紹介します。

 

自分の好きなタイプの蛍石が見つかったなど、

収集の際の参考になったら幸いです。

 

それでは実際に見て見ましょう。

 

薄緑~深緑 蛍石といったらこれ!という色。エメラルドのような深い緑色から、マスカットのような明るい緑色まで。


photo by Géry Parent

一般的なフローライトに見られる色。

 

特に蛍光性の強い結晶の多いタイプで

エメラルドを思わせる緑色の結晶は

凄い存在感や高級感を放ちます。

 

また、深緑タイプの蛍石は

太陽光下でも下記の写真のように蛍光する

強い傾向性を持っている結晶もあります。


photo by Géry Parent

私が始めて購入した蛍石もこの緑タイプで、

その透明度の高い結晶に深い森を思わせる色合い、

太陽光の下で青く蛍光する強い蛍光性に

人生で初めて恋をしてしまいました。

 

個人的な話ですが鉱物収集を始めるなら、

まず手始めに

このタイプの蛍石を狙うのがお勧めです。

 

ぜったい一番のお気に入りになってくれますよ!

 

青紫~赤紫 緑色蛍石と同じく、スタンダートな色の結晶。ラベンダーを思わせる上品な紫色は必見!


photo by Géry Parent


photo by GéryParent

こちらも、緑同様一般的な色の蛍石です。

ラベンダーやブルーベリーのような青紫の色合いや

赤ワインのような深い赤紫など、

上品な色合いが特徴です。

 

緑の蛍石の同様、蛍光するタイプがおり

他にも色が濃すぎて

黒にしか見えないタイプも出回っています。

 

結晶を砕いて八面体にしたものが

緑色蛍石と共によくお店に並んでいて

 

また六面体の結晶の標本も、

後述の色より比較的入手が簡単です。

 

黄 蛍石の中では鼈甲飴のような蜂蜜のような、ちょっとおいしそうな印象を受ける色。他の鉱物と合わさった姿はまるでスイーツ。


photo by Muséum de Toulouse

明るい黄色の蛍石。

色つき蛍石の中では紫と緑のものより

産出数が少ないです。

 

個人的な話になりますが、

この蛍石だけ、他の鉱物と共生している姿は

どうも美味しそうにみえて仕方がありません。

 

オレンジ色の板状の小さな石膏の結晶と

この色の蛍石が共生している標本を

見たことがあるのですが、

石膏がパイ生地、蛍石がリンゴのように見え、

まるでアップルパイのようでした。

 

青~水色 快晴の空ような鮮やかな青色。青い石の代表、サファイアやラピスラズリとは違った印象を持つ。


photo by Olivia Notter

青空のような美しい色をした蛍石。

希少性が高く、

出回っているものもそう多くはないタイプです。

 

カラーチェンジするものが多く、

オレンジ色のライトで紫色に色が変わります。

 

原石以外にカットされたり

八面体に加工されて出回っている事もあるので

 

原石としての標本を手に入れたら、

カットされた石も一緒に買っておくのも面白く

見比べるように飾るのもなかなか楽しいですよ。

 

赤~ピンク 蛍石の中では超希少なタイプでルビーやガーネット、ローズクォーツを連想させる赤色系


photo by Géry Parent


photo by University of Exeter

かなり流通量の少ない色の蛍石で、

あってもかなり値段も張るものが多い

幻の一品といっても差し支えない色かもしれません。

 

赤色~桜色の赤系統の色合いで、

結晶の形によっては

ルビーやスピネルと間違えてしまうほど

強い赤色発色をしている結晶もあります。

 

私はこのタイプは

ミネラルショーで1~2回ほど見た程度で

その後はほとんど見ていません。

 

もし手に入れるチャンスがあるなら、

優先して手に入れたいタイプです。

 

鉱物収集仲間に自慢できる一品ですよ。

 

黒 光を一切通さない吸い込まれるような黒色蛍石、不透明な黒水晶のようなタイプ。


photo by James St. John

黒水晶や黒曜石よろしく不透明で真っ黒な物。

こちらも赤い蛍石同様、

あまり見かけないタイプです。

 

黒く不透明なキューブ状の結晶は

非常に中二心を擽るというか

他の蛍石には見られない異質な感じがあり

希少性も相まって非常に魅力的といえます。

 

これに良く似た濃い紫色の蛍石もあるので、

本当に真っ黒な蛍石を探すのは

少し難しいかもしれません。

 

白・透明 何色にも染まらなかった、純粋な蛍石。あまりミネラルショーやお店で見かけないので、見かけたらラッキー


photo by Ed Uthman

水晶のような白、または透明。

純粋な蛍石は本来この色をしていますが

不純物によりほかの色になっていることが多いです。

 

この透明な氷のような八面体の結晶は、

緑や紫・青のように

カラフルに色づいた蛍石とはまた違った

存在感を感じさせてくれる事でしょう。

 

鉱物の意外と知らない事実、フローライトやトルマリンなど、カラフルな鉱物のほとんどの本来の色は透明!実はその共通点は・・・!

こちらの記事で紹介していますが、

蛍石に限らず、

水晶や電気石などの色のバリエーションが多い鉱物は

不純物のない結晶がこのように透明である事があります。

 

 

お店やネットでもあまり見かけないタイプの色なので

もし店先やネットで見つけたら

買っておくのはおすすめです。

 

まとめ 蛍石は鉱物の中でも特に外見の種類が多く、工業や電子機器にも利用されていた身近な鉱物だった

蛍石は、多種多様な色と結晶の形がある鉱物で

コレクション以外にも、人工的に作られた結晶が

電子機器や融剤に使われている事を紹介しました。

 

この他にも蛍石の結晶には、


photo by James St. John

結晶の生成環境の変化で

途中の成分が変わる事によって

内側から外側に向かって

違う色の結晶に変化した物や、


photo by Marcelo Albuquerque

まるでガーネットの結晶のような形状になったもの、


photo by Marcelo Albuquerque

細かい結晶がタワシや

カラーモールのような束に成長して

モコモコとした有機的な結晶になるなど、

 

まだまだ沢山の種類があり

集めれば集めるだけ新しい発見ができます。

 

皆さんも、

このカラフルで様々な姿を見せてくれる不思議な鉱物

蛍石を是非色々と集めてみてくださいね。

 

きっと貴方の好みに合った子が見つかりますよ!

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私の人生は鉱物の美しい結晶たちによって楽しく生き甲斐のある物に変わりました。

地球に散らばる天然の美術品、鉱物。
貴方は何がきっかけで、鉱物に興味持ちましたか?

ゲーム・漫画に出てくる重要アイテムだったり、
母親など身近な人がつけているアクセサリーだったり。
興味を持つきっかけも様々だと思います。

私も幼少期の親からのプレゼントがきっかけで
社会人になってから鉱物に夢中になって
たった1年間で143種類もの鉱物を集めました;

しかし、その一年間のうちに思ったのです。

鉱物収集って趣味は、
同じ趣味で話が会う人を探すのも難しい

おまけに一人だから鉱物に関する知識も
手探りで手に入れるしかないから
間違った情報も入ってくる。

これじゃあ、せっかく興味を持ってくれた人の中にも
長続きしない人がでるよなって。

じゃあ、もし私が鉱物に興味を持ってくれた人をサポートできれば、
もっと鉱物収集をする人が増えて、
鉱物収集という趣味が活性化するんじゃないか?
いろいろな人と鉱物の面白さを分かち合えるんじゃないか?


「そうだ、もっと色々な人とこの鉱物の楽しさと感動を共有したい!」
「この一生続けられる鉱物収集の手助けをしたい!」


そう考え、一念発起してこのブログを立ち上げました。
中々知る機会のない鉱物の管理法や、
鉱物収集に役立つお得な情報などを発信しています!
そんな私、アキモトが鉱物収集で得た経験はこちらで紹介しています。